株式会社プランテック

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北海道 西紋別地区環境衛生施設組合 ごみ焼却施設で火入れ式を実施

竪型ストーカ式焼却炉や超低空気比燃焼技術「SLA燃焼方式」など最新鋭技術を結集

当社が北海道の紋別市新生で建設していた西紋別地区環境衛生施設組合(組合長:硲 一寿・興部町長 構成市町村:紋別市、滝上町、興部町、西興部町)の広域ごみ処理施設のうち焼却施設が完成、9月21日(金)に火入れ式を執り行いました。

当日は、硲組合長をはじめ、構成市町村の関係者のほか、当社の勝井社長を始め工事関係者が出席。祭壇近くに設置された点火ボタンを押して、焼却炉に点火しました。

神事後の挨拶で当社の勝井社長は、「焼却施設は、当社が誇る最新鋭の技術を結集しました」と挨拶しました。

火入れ式の様子
▲火入れ式の様子

同組合の広域ごみ処理施設中間処理施設建設工事は、公募型指名競争入札により、当社を代表企業とするプランテック・岩田地崎・北一建設工事共同企業体が2010年8月に落札。建設工事の落札金額は19億3千万円となっています。

今回のごみ焼却施設には、当社が開発した竪型ストーカ式焼却炉が採用され、処理能力は13トン/16時間×2炉となっています。

竪型ストーカ式焼却炉は、炉内に厚く積み上げた廃棄物の下方から低空気比の燃焼空気を送り、廃棄物を乾燥、炭化させてから燃焼させる当社独自の廃棄物の燃焼に最も適したSLA燃焼方式(*1)による高い熱効率により、廃棄物の分別や炉内投入前の攪拌等の前処理が不要で、一般廃棄物から産業廃棄物、医療廃棄物、汚泥等、幅広い廃棄物の焼却を実現しました。

燃焼の安定性に起因する高い公害防止性能は、これまでの建設施設の性能実績により確認され、COゼロ(平均値)、未燃ゼロ、ダイオキシン類の大幅低減を実現しました。

また、運転中に灯油や重油等の助燃剤の必要がないためランニング・コストを抑えられるほか、他形式の焼却炉と比較して、可動部分が少ないシンプルな炉構造のため機械的故障が少ない、かつ、運転が容易なため運転人員数を減らせる等の運転・維持管理におけるコスト優位性も大きな特長となっています。

当社は今後も環境エンジニアリング企業として、国内外を問わず、廃棄物処理問題の解決に寄与できるよう努力を続けて参ります。

*1 SLA(Super Low Air-ratio)燃焼方式とは、当社が1990年に開発した竪型ストーカ式焼却炉(バーチカル炉)で採用した、多様な廃棄物の安定燃焼に適した超低空気比燃焼技術。一次燃焼空気を理論空気量の約1/2まで低減でき、廃棄物を抑制燃焼した後、豊富な二次燃焼空気を用いて未燃ガスを完全燃焼(二段燃焼)することにより、一般廃棄物、産業廃棄物、医療廃棄物、汚泥等、幅広い廃棄物の安定燃焼を可能とした技術です。

■西紋別地区環境衛生施設組合 ごみ焼却施設建設工事の概要
●設置者: 西紋別地区環境衛生施設組合(紋別市、滝上町、興部町、西興部村)
●工事名: 西紋別地区広域ごみ処理施設中間処理施設建設工事
●建設場所: 北海道紋別市新生地内
●施設規模: 焼却施設 13トン/16時間×2炉
●焼却炉: 竪型ストーカ式焼却炉
●乾式反応集じん装置: プランテック式プレコートバグフィルタ
●破砕選別処理施設: 5トン/5時間×1系列
●設計施工:プランテック・岩田地崎・北一建設工事共同企業体
●工期: 2010年8月~2012年12月