株式会社プランテック

よりよい環境を創造するエンジニアリング会社​

新着情報 詳細

インドの合弁会社Plantec GB Engineeringが開所

当社は、インドの大手ボイラメーカーG.B. Engineering Enterprises Pvt. Ltd.(本社:タミル・ナドゥ州、社長:Balasubramanian Pattabhiraman、以下GB)との共同出資による合弁会社「Plantec GB Engineering Pvt. Ltd.」(本社:同州チェンナイ市(以下 Plantec GB社)、代表取締役:歸山(きやま) 毅)の開所式を5月13日午前10時(現地時間)より行いました。
開所式では、当社から堀 仁彦社長と勝井基明専務、歸山(きやま) 毅(Plantec.GB新社長)、GBからパタビラマン社長、カナカラジ取締役、パンディアン取締役などが出席しました。Plantec GB社は、インド国内市場をターゲットに、将来のインドおよび東南アジア等における製造・輸出拠点としても位置づけ、当社が開発した竪型ストーカ式焼却炉(バーチカル炉)を主力技術として廃棄物焼却・発電プラントの設計・製作・施工・メンテナンス業務を行っていきます。

約12億6千万人の人口を抱えるインドでは、ごみ処分場へのダンピング(単純積上げ)による周辺生活環境の汚染が深刻な状況となっています。デリー等の大都市圏で焼却炉の導入が始まりつつあるものの、新しい処分場の敷地確保が困難な状況に直面しており、焼却炉等の新しいごみ処理技術の導入が急務となってきています。
一方、インドの廃棄物は、日本と比べ発熱量が低く、分別も進んでいないことなどから、焼却処理が難しいと言われており、廃棄物の適正処理が大きな課題となっています。
こうした中、当社が開発した竪型ストーカ式焼却炉(バーチカル炉)を始めとする廃棄物焼却処理システムが同国廃棄物の焼却処理に優れた適応性を有していることから、環境分野への事業拡張を目指すGBと、廃棄物の適正処理のみならず、廃棄物発電による付加価値提供の事業拡大を目指す当社の意向が合致し、合弁会社の設立に至りました。

GBは、1980年に設立されたインドにおける大手ボイラメーカーです。発電プラント等で使われる回収ボイラ、廃棄物発電用廃熱ボイラなどで多数の製造・納入実績があり、特に回収ボイラではインド国内で90%以上のシェアを持っています。 同社の本社があるティルッチラーッパッリ市に3つの製造施設を持ち、米国や欧州、中東、アジア各国への輸出実績も有しています。

当社は、1967年10月の創立以来、環境プラントエンジニアリング事業一筋に焼却炉技術の開発に取り組んできました。また、当社の竪型ストーカ式焼却炉(バーチカル炉)は、様々な廃棄物の燃焼に最も適した当社独自のSLA燃焼方式による高い熱効率により、廃棄物の分別や炉内投入前の攪拌等の前処理が不要で、一般廃棄物から産業廃棄物、汚泥等、幅広い廃棄物の焼却を実現しており、インドの廃棄物の焼却及び発電において性能面で優位性を発揮できると考えています。
さらに、運転中に灯油や重油等の助燃剤の必要がないためランニング・コストを抑えられるほか、他形式の焼却炉と比較して、可動部分が少ないシンプルな炉構造のため機械的故障が少なく、運転が容易なため運転人員数を減らせる等の運転・維持管理におけるコスト・メリットは、インドにおいても大きな利点となると考えています。

当社は、GBとの共同出資による合弁会社Plantec GBを設立・運営することで、焼却炉需要の高まりが予想されるインド国内において、廃棄物の適正処理並びに発電による高付加価値を生み出す製品を供給し、インドのごみ処理問題の解決を通じて生活環境及び電力不足の改善に寄与していく考えです。

■合弁会社の概要

1. 会社名 Plantec GB Engineering Private Limited(プランテックGBエンジニアリング有限会社)
2. 設立 2014年4月7日
3. 代表者 歸山 毅(きやま たけし)
4. 取締役 堀  仁彦 (プランテック社長)
                Kanakaraj P(カナカラジ) (G.B. Engineering Enterprises 取締役)
                NS Pandian(パンディアン) (   同上              )
5. 事業内容 廃棄物焼却・発電プラントの設計・製作・施工・メンテナンス業務
6. 所在地 インド共和国タミル・ナドゥ州チェンナイ市 (Chennai, Tamil Nadu, INDIA)
7. 資本金 1,000万ルピー(日本円で約1,670万円、1/13為替レートによる.以下同)、以降増資予定
8. 出資比率 プランテック 50%、GB 50%