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竪型ストーカ式焼却炉の燃焼技術により、日本燃焼学会「技術賞」を受賞

当社は、このほど竪型ストーカ式焼却炉(バーチカル炉)の廃棄物燃焼技術により、日本の燃焼研究で最も権威のある日本燃焼学会の平成25年度日本燃焼学会「技術賞」を受賞、同学会の「第51回燃焼シンポジウム」(期間:12月4日(水)~6日(金)、会場:大田区産業プラザPio)において、授賞式が行われました。授賞式では、同学会の小豆畑 茂会長より、当社の勝井基明・専務執行役員に表彰状が渡されました。

今回、同技術賞を受賞したのは『竪型ストーカ式焼却炉による廃棄物の燃焼技術』です。
様々な廃棄物の焼却において、
①空気比を0.4程度に低く抑えた1次燃焼空気を焼却炉の炉底から供給
②クリンカ(炉壁などに付着する灰やかす)を生成しない900℃~1,000℃の温度域で廃棄物を「乾燥」「熱分解」
③廃棄物の熱分解により発生する可燃ガスを2次燃焼空気と整流装置により「完全燃焼」
という、廃棄物は完全に熱分解し、廃棄物から発生する可燃ガスを完全燃焼させる燃焼技術です。
廃棄物は、市民生活から発生する生ごみなどを含む一般廃棄物と、事業活動から発生する産業廃棄物など、廃棄物の種類(組成、大きさ等)によって、それぞれに適した形式の焼却炉(ストーカ炉、キルン炉、流動層炉等)が選定されてきました。
一方、廃棄物を燃焼させる「燃料」を空気比 0.4程度で部分燃焼して可燃ガスを発生させるガス化という技術も開発されているものの、廃棄物には水分が含まれていることも多く、発熱量が一定でないことから、安定して運転することが不可能と言われていました。

今回、同技術賞を受賞した竪型ストーカ式焼却炉は、一般廃棄物、産業廃棄物に加えて発熱量の幅が大きい災害廃棄物や医療廃棄物専焼炉でも実績がある技術で、いずれも安定した運転を実現したことが高く評価されました。また、残渣中の 熱灼減量、固定炭素量が極めて低いことや、排ガス量の変動が小さいことなどから、バイオマスとして期待されている廃棄物発電にも有利なことなども評価されました。

当社は今後とも環境エンジニアリング企業として、国内外を問わず、廃棄物処理問題の解決に寄与できるよう、さらに努力を続けて参ります。