株式会社プランテック

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インドの大手ボイラメーカーと合弁契約を締結

インドで廃棄物焼却・発電プラント設計・施工を行う合弁会社を設立へ

当社は、インドのボイラ製造会社G.B. Engineering Enterprises Pvt. Ltd.(本社:インド共和国タミル・ナドゥ州ティルッチラーッパッリ、社長:Balasubramanian Pattabhiraman、以下GB)と共同出資により、廃棄物焼却・発電プラントの設計・製作・施工・メンテナンス業務を行う合弁会社Plantec GB Engineering Pvt. Ltd.(予定社名。以下、Plantec GB社)をチェンナイ市で設立することで合意し、このほど合弁契約を締結しました。

約12億6千万人の人口を抱えるインドでは、ごみ処分場へのダンピング(単純積上げ)による周辺生活環境の汚染が深刻な状況となっています。デリー等の大都市圏で焼却炉の導入が始まりつつあるものの、新しい処分場の敷地確保が困難な状況に直面しており、焼却炉等の新しいごみ処理技術の導入が急務となってきています。

今回、合弁契約を結んだGBは、1980年に設立されたインドにおけるボイラ製造会社です。発電プラント等で使われる循環型流動層ボイラや製紙工場向けソーダ回収ボイラ、廃棄物発電用廃熱ボイラなどの各種ボイラ製品に加え、脱気器等関連機器の製造・納入実績を多数有し、特に回収ボイラでは90%以上のシェアを持つインドでは著名なボイラ製造会社です。

また、同社の本社があるティルッチラーッパッリ市に3つの製造施設を持ち、インド国内だけでなく、米国や欧州、中東、アジア各国への輸出実績を有しています。

インドの廃棄物は、日本と比べ発熱量が低く、分別も進んでいないことなどから、焼却処理が難しいと言われる中、当社が開発した竪型ストーカ式焼却炉(バーチカル炉)を始めとする廃棄物焼却処理システムが同国の廃棄物に優れた適応性を有していることから、環境分野への事業拡張を目指すGBと、廃棄物の適正処理のみならず、廃棄物発電による付加価値提供の事業拡大を目指す当社の意向が合致し、このたびの合弁契約に至ったものです。

当社は、1967年10月の創立以来、環境プラントエンジニアリング事業一筋に焼却炉技術の開発に取り組んできました。また、当社の竪型ストーカ式焼却炉(バーチカル炉)は、様々な廃棄物の燃焼に最も適した当社独自のSLA燃焼方式による高い熱効率により、廃棄物の分別や炉内投入前の攪拌等の前処理が不要で、一般廃棄物から産業廃棄物、汚泥等、幅広い廃棄物の焼却を実現しており、インドの廃棄物の焼却及び発電において性能面で優位性を発揮できると考えています。

さらに、運転中に灯油や重油等の助燃剤の必要がないためランニング・コストを抑えられるほか、他形式の焼却炉と比較して、可動部分が少ないシンプルな炉構造のため機械的故障が少なく、運転が容易なため運転人員数を減らせる等の運転・維持管理におけるコスト・メリットは、インドにおいても大きな利点となると考えています。

当社は、GBとの共同出資による合弁会社Plantec GBを設立・運営することで、焼却炉需要の高まりが予想されるインド国内において、廃棄物の適正処理並びに発電による高付加価値を生み出す製品を供給し、インドのごみ処理問題の解決を通じて生活環境及び電力不足の改善に寄与していく考えです。

さらに、Plantec GBを焼却プラント関連機器の製造・輸出拠点としても位置づけ、東南アジア等への販路拡大を同時に図っていく予定です。

■ 合弁会社の概要
●会社名称(予定):
Plantec GB Engineering Private Limited (プランテックGBエンジニアリング有限会社)
●事業内容:
廃棄物焼却・発電プラントの設計・製作・施工・メンテナンス業務
●所在地:
インド共和国タミル・ナドゥ州チェンナイ市 (Chennai, Tamil Nadu, INDIA)
●資本金:
1,000万ルピー(日本円で約1,670万円、1/13為替レートによる。以下同)、以降増資予定
●出資比率:
プランテック 50%、GB 50%
●スケジュール:
会社設立:2014年3月、営業開始:2014年4月(予定)

■ 株式会社 プランテック 会社概要
●社名:株式会社 プランテック(英文表記:Plantec Inc.)
●本社所在地:大阪市西区京町堀1丁目6番17号
●創立:1967年10月4日
●代表者:代表取締役 勝井 征三
●資本金:1億円
●事業内容:
– 廃棄物ボイラ発電・熱回収プラント
– 竪型ストーカ式焼却炉
– 乾式反応集じん装置[プランテック式プレコートバグフィルタ]
– 焼却炉高度排ガス処理設備、各種リサイクル設備、各種環境装置関連プラント等の設計・製作・施工・メンテナンス業務 他
●社員数:110人(2013年12月末現在)

■ G.B. Engineering Enterprises Pvt. Ltd. 会社概要
●社名:G.B. Engineering Enterprises Pvt. Ltd.
●本社所在地:D-99, Developed Plots Estate, Thuvakudi, Tiruchirappalli, Tamil Nadu, 620 015 INDIA
●創立:1980年
●社長:Balasubramanian Pattabhiraman
●資本金:7,200万ルピー(日本円で約1億2千万円)
●事業内容:
– 各種ボイラの製造(循環型流動層ボイラ、ソーダ回収ボイラ、石炭焚きボイラ、バガスボイラ、微粉炭ボイラ、廃棄物発電用廃熱ボイラ等
-脱気器等関連機器の製造
●製造拠点:タミル・ナドゥ州ティルッチラーッパッリ市、3施設(ISO9001:2008、ASME “S”及び“U”スタンプ認証工場)
●ウェブサイト:http://www.gbengineering.in/