Special Contents震災復興プロジェクト
がれきの山に立ち向かえ。

- 岸田一幸
- エンジニアリング本部
- 設計部(機械)部長
- 南三陸建設工事
- プロジェクトには、工事のために全国から協力会社が集まってくれました。会社もまさに総出で現場をバックアップ。おにぎりや地魚を差し入れてくれた地元の方々の協力も忘れない。何もかもが、貴重な経験だったと今振り返ると思います。

- 前川智志
- エンジニアリング本部
- 工事部部長
- 南三陸建設工事 現場副所長
- 百人を超える作業員を動員する現場。かつて経験したことのない工事は毎日が緊張の連続でした。計画があっても、それを実行する力があってこそ。人・モノ・工事、すべてにおいてプランテックの底力を見せたプロジェクトでした。

- 岡田忠雄
- エンジニアリング本部
- 安全衛生課長
- 南三陸建設工事担当
- プロジェクトに関わったメンバーが集まると、今でも当時のことが話題になります。あんな充実した現場はなかった。誰もが口を揃えます。苦労もいっぱいしたけれど、あんなに濃密な時間を過ごしたことはない。その思いは今も変わりません。
「思い」だけが支えだった。

2012年5月15日の着工から4ヶ月、仮設焼却プラントは性能試験をクリアし、9月30日に無事稼働を始めた。プロジェクトのメンバーは、荒廃した被災地にひと際高くそびえ立つ3基のバーチカル炉を前に、それぞれが言葉では語り尽くせない感慨を味わっていた。それはまた、地元住民にとって復興の象徴でもあった。

仮設焼却プラントは、完成後大きなトラブルもなく、順調に稼働を続けた。1日に処理する災害廃棄物は、3基あわせて285トン。2013年末に無事に役目を終えて取り壊されるまでの1年余りにわたって、被災地にあふれる廃棄物を処理し続けた。機械トラブルによる停止もなく、1年余り連続稼働したことでリサイクル率は99%に達した。

仮設焼却プラントは、2013年末に取り壊されるまでに9万トンの廃棄物を処理した。当初計画は7万5000トンだったが、周辺地区から廃棄物を引き受けてほしいとの依頼もあり、計画を15,000トンも上回った。復興にむけて急務の課題とされた災害廃棄物。その処理が無事に完了し、被災地は復興にむけた足取りを早めていった。